テングサ・オゴノリなど、紅藻類に属する海藻の煮凝りであるところてん(心太)を、冷凍乾燥させたものです。 ところてんの由来は、遠く奈良時代にさかのぼり、中国から伝来したようですが、寒天は、江戸時代京都で偶然に発見されました。 今から約400年の昔、徳川4代将軍家綱の時代、京都で本陣を営んでいた美濃屋太郎左衛門が、島津候参勤交代の折りもてなしたところてん料理の残りを戸外に捨てたところ、寒気のため自然乾燥の寒天が出来ていたのを発見した事に由来します。 以来、羊羹などの和菓子の材料として、工夫と改良が重ねられてきた日本発の伝統食品です。
寒天の食物繊維の含有率は80.9%とずば抜けています。 食物繊維摂取による優れた生理作用である 食後血糖の上昇の抑制 血清総コレステロール低下作用 便容積の増加作用 消化管通過時間の短縮 胆汁排せつ促進 などが、糖尿病・動脈硬化・大腸疾患・便秘・胆石などの病気を防ぎます。 水分保有率の高い食品です。 寒天の保水性(含んだ水を逃さない能力)は、江戸時代の昔から経験的に着目され、お米を炊く時混入すると、長時間炊きたての風味と艶のあるご飯が味わえます。 寒天は、ダイエットに役立つノーカロリーの食品です。 寒天はノンカロリーなので、カサ効果と満腹感の増強により、ダイエット食品としても注目されています。
寒天にガンの抑制効果や抗酸化作用があることが発見されました。 寒天に含まれるオリゴ糖には、宝酒造が発見したガンを抑制する作用ばかりでなく、抗酸化作用があることも分かりました。この抗酸化作用によって、寒天オリゴ糖に関節リュウマチなどの関節炎を予防したり、治療する働きがあることが分かってきて、注目が高まっています。 また、寒天中のミネラルの主成分は、原料海藻の種類、産地によって含有比が異なりますがカルシウム(0.2〜0.4%)とマグネシウム(0.05〜0.2%)でで、鉄分・ナトリウム・カリウムも微量ながら含まれています。
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