ガラナ(学名:Paulinia Cupana)は、ブラジルのアマゾン川流域に自生する貴重な植物で、房状の小さな赤い果実をつけます。ガラナは、自然のエネルギーサプリメントとして、この地に住む先住民に何世紀もの間利用されてきました。通貨として流通するほど貴重な植物だったといわれています。インディオたちは暑くて湿気の多いジャングルで生き延びるため、ガラナを用いました。ガラナは行動の敏捷性、闘争本能を呼び起こす作用、スタミナの強化、感覚の鋭敏化など身体の活動を活発にする作用があるといわれています。
ガラナの成分 ガラナの種子はアデニン、コリン、カテキン、グアニン、ガラニン、ヒポキサンチン、サポニン、タンニン、澱粉などの物質から成っています。ガラナにはガラニンというカフェインによく似た物質が含まれています。ガラニンはカフェインと同族のキサンチン、テトラメチルキサンチン、テオブロミン、テオフィリンが集まったものです。
ガラナとカフェインの関係 ガラナの種の化学分析を最初に行ったのはドイツの植物学者セオドア・フォン・マルティウスで、1700年代まで遡ります。マルティウスは優れた生理学的な手法を用いて、苦くて白い水晶の様な物質を種から取り出すことに成功。これをガラニンと名づけました。これが後にカフェインと呼ばれるようになります。ガラナの種には最大5%のカフェイン、300〜500ppmのテオフィリン、300〜500ppmのテオブロミンが含まれています。
種を煎じる場合は、1回0.5〜1カップを1日3回、4:1チンキは1回1〜3mlを1日1〜3回摂取するのが量的目安となります。ガラナシード粉末は1回1〜3gを1日1〜3回を目安にカプセルかタブレットにいれたり、摂取するか、ジュースやスムージーに混ぜてお召し上がりください。治療目的での摂取量は、1日4〜5gとの報告があります。市販されているガラナエキス製品は、各々製品ラベルの記載情報を参考に。 妊娠中、授乳期間中の使用は厳禁です。
ガラナにはカフェインが含有されています。カフェンまたはキサンチンに過敏であったりアレルギーがある場合の使用も避けてください。
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