マカは標高2400〜4350メートルのアンデスの高地で栽培されている多年性植物で、高地栽培されている植物の中でも最も高い耐霜性を持つ植物の一つとして知られています。
マカは背が低く地を這うように成長し、扇形に広がる葉とアブラナ科特有の小さな自家受精性の白い花が特徴です。食用として用いられるのはカブのような根の部分で、直径8cm位まで成長し、根の色は様々ですが、比較的白や黄色が多く、茶色、紫色の種類も稀にあります。多くの塊根植物とは異なり種で増殖し、多年性であるにもかかわらず、一年草として育てられ、根は7〜9ヶ月かけて収穫できるサイズにまで成長します。
アンデスの高地以外ではほとんど育つことのないマカは、標高の低い地域との交易において、米、トウモロコシ、野菜、豆等と交換することのできる、貴重な商品として扱われていました。乾燥したマカの根は7年もの年月の貯蔵に耐えることから、保存食としても用いられていました。マカは食用・薬用様々な用途で、プレインカの時代から利用されてきた伝統があります。
ペルーにおけるハーブ医療では、免疫活性、貧血、結核、生理不順、更年期障害、胃がん、不妊症を含む生殖関連の不具合、記憶力強化に用いられているとの報告があります。エナジートニック、生殖能力強化、ホルモンバランス、媚薬、そしてセクシャルパフォーマンスの強化....過去5〜6年の間に、米国、欧州、日本におけるマカ販売マーケティングキャンペーンにより、マカの持つ様々な特性にスポットライトが当てられました。ハーブ医療分野では、エネルギー、スタミナ増強、アスリートの持久力強化、メンタリティー強化、男性不能と女性生理不順、慢性疲労等、明確な根拠の有無に関わらず様々な用途で利用されています。 |