フェヌグリークは、1年草のマメ科の植物で地中海地方が原産地で古くから中近東、アフリカ、インドで栽培され食用や薬用に用いられてきました。現在では、世界中で栽培されています。この植物は、無造作に枝分かれしながら60cmぐらいまでまっすぐに成長し、枝には三つ葉の葉を付け、小さな白い花を咲かせます。成長していくと曲がってとがったほっそりした鞘ができ、その中に直径3-4mm黄褐色で真中に深い溝のある菱形の種子が10-20個入っています。
中近東、アフリカ、インドでは、フェヌグリークを発芽させ、その若葉をもやしとして食べていますし、更に成長したものは野菜として料理に利用されています。又、生育した全草は、大豆と同じ組成を持っており、良質の飼料として家畜に使用されています。しかし、最も利用されているのは、種子で、カレーなどの香辛料として使われている他、インドの有名な調味料のチャットネの主原料として使われています。
フェヌグリークは、又昔から民間薬として滋養強壮、栄養補給、食欲増進、解熱剤としても使われてきました。特にインドや中近東では、催乳作用を持っていると考えられていますのでますので授乳期の女性が特に食べる習慣があります。最近では、欧米などでは、バストを大きくする目的で健康食品として飲まれるケースが多くなっております。これらは、フェヌグリーク種皮に含まれるステロイドサポニンが女性ホルモンの前駆物質で、体内で女性ホルモンに変わり、バストを大きくしたり、母乳の出を良くしたりするためだと言われています。
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