ウコンはショウガ科の多年草で、日本では沖縄、鹿児島、奄美大島などに自生します。 薬用として用いられるのは根茎で、太古の時代には「卑弥呼の秘薬」とも呼ばれ、特に肝臓病、糖尿病、高血圧、心臓病に効果があるとされてきました。 ウコンの主成分であるクルクミンに、目を見張るような作用がいくつもあります。強肝作用、抗ガン作用、活性酸素除去作用、抗菌作用,抗炎症作用、健胃作用、抗血栓作用、利尿作用、美肌作用など多くの効果があります。 日本で栽培されているウコンは、主に以下の3種類です。
春ウコン 春ウコンと呼ばれる種類は、6月頃にピンクの花を咲かせます。クルクミンの含有量は秋ウコンより少ないのですが、ターメロン、シネオール、クルクモール、α-クルクメンなどの精油成分が多く含まれ、健胃作用が優れています。 紫ウコン 沖縄などで栽培されている、切り口が紫色のウコンです。クルクミンの含有量は少ないのですが、ターメロン、シネオール、クルクモール、α-クルクメンなどの精油成分が多く含まれています。 秋ウコン クルクミンの含有量が最も多いウコンで、切り口はオレンジがかった濃い黄色をしていて、苦味が強い種類です。精油成分の含有量は春ウコンに比べてやや少ないですが、肝機能強化や抗酸化力が高い種類のウコンです。
ウコンの栽培が盛んだった沖縄では、「二日酔いにはウコン」というのが常識で、肝臓薬の代名詞になっているほどです。 |