グルコマンナンは、こんにゃくいもから精製されたものです。 板こんにゃく、糸こんにゃくとも水分が大部分で、固形分はわずか数%しかありません。固形分の中の主成分は糖質で、グルコマンナンと呼ばれる多糖類を含んでいます。これはアルカリで凝固する性質があり、それを利用してこんにゃくが作られています。 グルコマンナンはでんぷんのように人体の消化酵素で分解されることはなく、小腸を素通りして大腸に送られ、ここで腸内細菌により大部分分解されるので、便中にはほとんど排泄されません。糖質以外では脂質もたんぱく質も全然ないか、あっても微量で問題にならず、したがって、こんにゃくのカロリーはほとんどないといってよいわけで、利用価値もここから生まれます。
効能は、食物繊維としての効果つまり高コレステロールの改善、血糖値の抑制、便秘改善などです。また高血圧を防ぐ物質が含まれていることが最近分かりました。
日本食品標準成分表
きのこ類、藻類、こんにゃく等 については、日本人におけるエネルギー利用率の個人差が大きいこと等から、四訂日本食品標準成分表ではエネルギー値を算出していないが、目安としてでも数値を示すことへの強い要望に対応して暫定値を収載しました。
<きのこ類、藻類、こんにゃくの暫定エネルギー値(例)>
|
可食部100g当たり |
(参考)一食当たりの目安 |
板こんにゃく(製粉) |
5kca1 |
(50g)2.5kcal |
生しいたけ |
1.8kcal |
(30g)5.4kca1 |
生わかめ |
16kcal |
(15g)2.4kcal |
|