ポリフェノール
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ポリフェノール
植物に含まれている成分で、抗酸化物質の一つ。特にブドウに多く含まれています。 赤ワインを日常的に飲むフランス人には、脂肪分の摂取が多いにも関わらず、心臓病の死亡率が少ないことから注目を浴びました。ポリフェノールは、植物が光合成を行うときに体内にできる物質を総称して呼びます。赤ワインに含まれているポリフェノールの抗酸化力は、緑茶の4倍も高いといわれています。高コレステロール、心臓病、ガンなどに効果があります。また、抗菌作用もあり、虫歯菌の増殖を抑える効果が認められています。
フラボノイドフラボノイドは、一定の化学構造を持つ成分の総称で、主に野菜や果物などから非常に多くのものが発見されており、その数は4000種類以上になります。ビタミンPと呼ばれるヘスペリジンやルチンもフラボノイドの一種です。フラボノイドを水酸化したものをフラボノールとよび、いわゆるポリフェノールとして一般に知られています。。最近の研究では次のような効果があることが分かってきました。 活性酸素の除去、抗ガン作用、高血圧の改善、抗菌・抗ウイルス作用、抗アレルギー作用など。フラボノイドは日常の生活で頻繁に摂取される物質ですが、体にはわずかしか吸収されません。ただし、フラボノイドはごく少量でも効果を発揮し、強力な抗酸化物質であるため発癌物質の活性化を抑制する効果や血行促進作用や抗血栓作用、抗ウイルス作用などがあると言われています。
カテキン
カテキン(catechin)は分子量290のポリフェノールです。ポリフェノールとは、植物が光合成を行うときに作られる物質の総称でこれまでにおよそ5000種類が知られています。共通した働きとして抗酸化作用があり、どれも健康に良いとされているものばかりです。知られているポリフェノールを以下に示します。 カテキン(catechin) 緑茶 ・ルチン(rutin) そば・ フラバノン(flavanon) レモン、ミカンなど柑橘類の皮 タンニン(tanin) 緑茶、カキ、赤ワイン・ ケルセチン 赤ワイン、ココア、タマネギ、ブロッコリー アントシアニン(anthocyanin) ブルーベリー、イチゴ、ナス、むらさき芋 イソフラボン(isoflavone) 大豆、そら豆、レッドクローバー 乾燥した緑茶には12〜13%のカテキンが含まれています。カテキンの薬効にはすばらしいものがあります。 ガンの発生を抑える作用があることは、動物実験によって証明されています。また老化の原因である過酸化脂質の生成を抑制、高血圧、高コレステロールの改善、抗菌、抗ウイルス作用、動脈硬化や心臓病の予防など数多くの効能があります。 種類はいろいろありますが、ほとんどの植物に含まれており、緑茶に多く含まれるカテキンもその一つです。
アントシアニンブルーベリーやアヤムラサキというサツマイモに含まれている紫色の色素。 抗酸化物質ポリフェノールの一種で、視神経の働きを支えているロドプシンという色素の再合成を促して、疲れ目を改善し、視力を向上させます。 活性酸素の生成を抑制し、血液をきれいにする作用もあります。 農林水産省の実験で、肝障害のラットにアントシアニンを含むアヤムラサキジュースを飲ませると、血液中の有害物質が3分の1まで抑えられました。このことから、アントシアニンは肝機能を向上させることが分かりました。 最近の研究では、アントシアニンが血圧を上昇させる酵素の働きを阻害することが分かっており、血圧抑制効果が期待できます。
イチョウ葉エキス
イチョウ葉エキスには、強い薬効成分としてフラボノイドとギンコライドが含まれます。植物色素であるフラボノイドは、血の巡りをよくし、脳細胞の働きを活性化させる効能があるといわれます。またギンコライドは、脳内の活性酸素を防止し、脳細胞を守る効能が報告されています。このために痴呆症の予防に有効です。それに加え、イチョウ葉エキスは体内の血液循環を促進することにより、生活習慣病から肩こり、冷え性にまで幅広い効能が期待できると言われています。
ルチン
ルチンは植物に含まれる色素成分・フラボノイドの一種で、毛細血管を強化して内出血を防ぐ働きがあります。昔から、そばを食べていると脳溢血になりにくいといわれているように、ルチンは、そばの最も特徴的な機能性成分(抗酸化物質)として知られています。 ルチンが発見されたのは1930年代。皮膚内や粘膜下などに出血を起こす紫斑病(しはんびょう)の治療に有効だったためビタミンPと呼ばれましたが、現在は独立したビタミンとは考えられておらず、ルチンという名称で統一されています。また、ルチンには、ビタミンCと同時に摂取すると、毛細血管の強化作用が一層強められる性質もあるといわれています。したがって、そばを食べるときは、ビタミンCを多く含む野菜や果物を一緒にとると良く、ビタミンなどの栄養素だけでなく、ルチンの効率的な活用にもなると考えられます。 ケルセチン ケルセチンはポリフェノールの中でも特に脂肪吸収抑制効果が強く、体内の脂肪を排出するサポーター的働きをします。肝臓での脂肪代謝を高め、脂肪燃焼をアップする黄色の色素成分で、消化管で脂肪と結合し脂肪の吸収を抑制します。また強い抗酸化作用を持ちます。ケルセチンは、リンゴや緑茶のほか、タマネギ、赤ワイン、松の葉などにも含まれています。近年では、ぜん息や花粉症などを抑える薬として使われていますが、前立腺がんとの関連もわかってきました。またこの成分は脳細胞伝達物質を強化してくれますので、ボケの防止にはとても効果的と考えられています。
ジュアール ジュアールとは、アフリカ東部の奥地に生息する伝統的な野草のこと。ジュアールは現地語で、聖なる太陽と大地が与えし尊いものという意味。聖なる地に成育するハーブと呼ばれる理由は、その高いSOD様作用と、タンニン、カテキン、テアフラビン類のポリフェノール含有量が多いことにある。効能は、むくみや、脂肪の除去、肩こり、腰痛、貧血やアレルギー、肌荒れなどに効果的。さらに、活性酸素を強力に除去して、老化を防ぐはたらきもある。日本では、 ジュアール茶として飲まれています。特徴であるビタミンCとビタミンEで美容を保ち、ジュアールのエキスで(アフリカ椿茶エキス)で抗酸化効果を発揮するハーブティーです。
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