アマ科の一年草。高さ0.6〜1.3mになり、夏には、青紫または白色の花が咲く。古代エジプトでは、5000年前すでに亜麻を栽培し、ミイラを巻いた布として知られている。
日本には、17世紀に薬用として亜麻仁油(種から油がとれる)を得る目的で渡来したとされる。繊維をとる目的では、明治時代に北海道で栽培が奨励されていたが、現在ではほとんど栽培されていない。 フラックスシードオイル(亜麻仁油)は自然の驚くほど治療効果のある物質のひとつ。血管病、癌、糖尿病その他たくさんの体調不良を直したり予防する可能性があり、皮膚のつやがよくなり、活力がみなぎる。
フラックスオイルはこの10年間科学的な臨床実験がなされてきた。主成分である脂肪酸*(オメガ3)の欠乏が広範囲にわたる病気の究極の原因とされている。事実、*オメガ3のような必須脂肪酸が新陳代謝を調整するホルモンを形成していることが発見された。
* 植物油や魚の油などには不飽和脂肪酸が多く含まれ、常温で固体である肉の脂などには飽和脂肪酸が多く含まれている。両者をまとめて油脂と呼ぶ。別の言い方では脂肪酸とグリセリンとのエステルのこと。普通の油脂の主成分はトリグリセリド。
不飽和脂肪酸とは炭素鎖に二重結合もしくは三重結合を持つもののことで、α-リノレン酸、ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)に代表されるオメガ3(n-3系)。リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸に代表されるオメガ6(n-6系)。オレイン酸に代表されるオメガ9(n-9系)がある。
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