大豆から作られる大豆油は、かつては燃料としても用いられたが、現在最も安い食用油として発展途上国で、大量に消費されている。近年では大豆油インクが環境に優しいなどとして利用が増加している。油の搾り粕は醤油の原料や家畜の飼料となる。
種子含油量は16〜20%で、大豆油は大豆から通常抽出法によって 得られる半乾性油。 用途はフライ油・サラダ油など直接食用にされ、また一部では硬化してマーガリン・ショートニング の原料になる。工業用としてはペイント・ワニス・リノリウム・印刷インクなどの製造、およびエポキシ化 して可塑剤やアルキッド樹脂の製造に用いられる。
油脂分析値は、沃素価123〜142、鹸化価188〜195、比重d@0.916〜0.922、屈折率25℃1.471〜1.475、 不鹸化物1.0%以下で、脂肪酸組成はパルミチン酸10〜12%、ステアリン酸2〜5%オレイン酸20〜25%、 リノール酸50〜57%、リノレン酸5〜9%である。なお、抽出油からガム質を分離して大豆レシチンを 採取する。りん脂質を約60%含むこのペースト状レシチンは、食用・工業用界面活性剤として広い用途 があり、精製して純度を高めたものは医薬用等としても用いられる。
近年は、大豆油を使ったバイオディーゼル燃料 の研究も盛んに行われています。
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