海水を濃縮したときの塩を除いた残留物であり、その主成分は塩化マグネシウムです。 昔から豆腐を作るときの凝固剤に利用されてきました。
最近、にがりやマグネシウムに「痩身効果」があるという情報が流されています。 例えば、「糖の吸収を遅らせる」 「脂肪の吸収をブロックする」 「糖質代謝を促進する」 「エネルギー代謝を促進する」といったメカニズムから、 ダイエット効果を論証するような情報がありますが、いずれについても確実な根拠・文献等はありません。 また、マグネシウムは、医薬品では下剤として使用されており、食品であっても多量に摂取すると下痢になる可能性があります。 しかし、下痢による一時的な体重変化は、主に必要な水分の減少によるもので、見かけの変化です(ちなみに、下剤(塩類下剤)として利用されている酸化マグネシウムは2g/日、水酸化マグネシウムは0.9-2.1g/日、硫酸マグネシウムは5-15g/日であり、これらはマグネシウムイオンのために消化管内の水分が吸収されにくくなり、便の軟化、瀉下作用がでると考えられています)。さらに、下痢を起こす程、にがりやマグネシウムを過剰摂取することは、エネルギー源となる糖質や脂質だけでなく ビタミンやミネラル等の吸収も阻害されます。 そのような状況は私たちの体にとって好ましいことではありません。 下剤としてにがりを利用し、その摂取量を間違えて重大な健康被害が出た事例もあります。 マグネシウムは科学的根拠に基づき、栄養機能食品としての表示が認められています。
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