モロコシは、イネ科の一年草の植物・穀物。熱帯アフリカ原産。熱帯、亜熱帯の作物で乾燥に強く、米、コムギなどが育たない地域でも成長する。日本で栽培されているものの大半は飼料として用いられている。雑穀の一種として販売される場合には「タカキビ」と呼ばれることが多い。中国名は高粱(こうりゃん、カオリャン)で、白酒(パイチュウ、中国酒の一種である蒸留酒)の原料ともされる。
草丈は、野生種でおおむね3mに達するが、栽培用品種では1.5m程度のものが多い。葉も長さ1m以上で幅10cm程度になり、茎は太さ3cm程度で心の詰まったものとなっている。
夏になると茎の先端に穂が出る。穂は節が10程あり(節は必ずしも明瞭ではないが、複数の穂枝が出ていることから逆に見分けられる)、各節より6本程度の枝が放射状に出ている。各枝は更に数十に枝分かれしており、最終的には一つの穂で3000程の小さな穂を付ける。なお、実の千粒重は25g程度。
主にアフリカ・中央アメリカ・東南アジアで食用に栽培される。
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