和名はマンネンロウ 別名ロマランといいます。 原産地の地中海沿岸では、海のしぶきがかかる崖などに自生しているといわれます。 ラテン名「ロスマリン」はロス・マリオス(海・しずく)と言う言葉に由来すると言われます。 聖母マリアが幼子イエスを抱いてヘロデ王の追手を避けて砂漠に逃げた時、その産着をローズマリーの枝にかけたので、花が青くなったとか香りを持つようになったとか様々に言い伝えられます。 ローズマリーは「聖母マリアの薔薇」と言う意味にも通じます。 その松に似た清雅な香りは殺菌効果も高く、教会のお浄めにも使われます。
防虫効果も高いものです。 魔除けの意味も持ち、リースなどの材料としても好んで使われます。 永遠なるものの象徴の一つとも言えます。 そして古くから肉類を美味しくし、臭みを消すのにも用いられてきました。 「若返り」「記憶力」の象徴としても憧れられてきたこのハーブは、美容にもとても役立ち、* ハンガリー水の主成分ともなります。 又、黒髪を更に丈夫に美しくする働きがあると言われます。
血行を良くする働きがあるので、肩凝りや足の疲れの解消にも、とても効果をあらわします。 精油としても、ハーブとしても、バスタイムで楽しめます。 集中力や記憶力を高める香りでもあるので、受験生にも好まれます。 植物としては、幹が直立する立性(りっせい)のものと、枝が地をはうように伸びる這性(はいせい)のものがあります。
* 「不老長寿」「若返り」・・・・といえば連想されるのはローズマリー。数あるエピソードの中でも有名な”ハンガリー水”にまつわる話がある。14世紀、ハンガリー王妃エリザベートは長い戦争に疲れ果てていた。70歳を超え容姿は衰え、そのうえ痛風にも悩まされていた。そんな王妃があるとき、恋の病にもかかってしまった。美しさを願う王妃はついに、若返りの薬を手に入れた。「ハンガリー水」である。現在の化粧水の元祖となったといわれている。処方は,ブランデーにローズマリーとラベンダーのチンキを3対1で合わせ、これにオレンジの花や数種のハーブを加えたと伝えられた。この出来上がった水薬をパックやマッサージ、入浴に使い、来る日も来る日も使いつづけた結果、通風も治り、若々しい肌と気力と活力を取り戻した。ついにはポーランド国王のプロポーズまで受けたという 。
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