血糖値が高い状態が続くと「糖尿病」と診断されます。 血糖値は食事をすると上昇し、インスリンというホルモン の仲立ちにより細胞に取り込まれエネルギーとして利用 されます。血糖値が高めの方で、急に体重が減ったり、のどが渇くようになったら、病院を受診することをおすすめします。 尿に糖が出てしまうのは、血糖値がかなり高い状態になってからです。 尿検査で異常がなくても、血液検査で血糖値が高めの方は、気をつけなければなりません。 「血糖値が高いってどういうこと…?」 血糖値とは、血液中に含まれる糖(ブドウ糖)の量をいいます。 (単位:mg/dl・・・血液100ml中に何mgあるかで表します。) 正常型の場合空腹時では110mg/dl未満 食後でも160mg/dlを超えることはありません。 血液中のブドウ糖は多くなりすぎないように 膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって調節されています。 私達が食べた食物の中のブドウ糖は腸で吸収されて血液中に入ります。 すると、インスリンが分泌されブドウ糖が全身の細胞のエネルギー源として取り込まれるように働きます。 また、肝臓、筋肉、脂肪組織に作用して ブドウ糖をエネルギー源として蓄えさせる働きもします。 このようにして、血液中のブドウ糖は使われたり、蓄えられたりして減っていくのです。 (その他にも蛋白質・脂肪の合成促進などもします。) したがって、血糖値が高いということは、インスリンの量が足りない(供給不足) あるいは効きが悪くなっている(感受性の低下)ということが考えられます。 供給不足や、感受性の低下などのインスリン作用不足が起こる原因は様々ですが、 遺伝的な要因の他にストレスや、食べ過ぎ・運動不足などによる肥満、 お酒などの生活習慣が大きく関わっています。(2型糖尿病)
糖尿病には2つのタイプがあります。 |
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1型(インスリン依存型糖尿病) |
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膵臓にあるインスリンを作り出す細胞が破壊されて、インスリンがほぼ「0」の状態となるもの。小児糖尿病の大部分。インスリン注射が必須となる。 |
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2型(インスリン非依存型糖尿病) |
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日本で圧倒的に多いタイプで生活習慣病の一つでもある。我が国の中高年の糖尿病の大部分、97%以上を占め、予防可能な疾患。 |
予防法 @肥満の方は、出来れば標準体重になるよう減量する。難しければ2〜3sでも減量 する。「早食い」の習慣があれば、ゆっくりと食事を取るようにする。 A甘い物やアルコールの摂取は習慣的にならないようにする。脂肪分(特に動物性脂肪)をなるべく控える。 B習慣的な運動を心がける。出来れば週3回(1回1時間以上)実行する。または1日1万歩の歩行をこころがける。 C喫煙者は禁煙した方がよい。(喫煙だけでも、血糖値を上げるという研究もあります。) Dバランスのとれた食生活を心がける。食物繊維の豊富な伝統的な日本食がお勧め。 境界型糖尿病や初期の糖尿病は自覚症状がない事が特徴です。上記の予防方法を参考に日常生活を健康に送るよう心がけると同時に、定期的な(3ヶ月に1度位)の受診・検査をお勧めします。
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